わたしが仮にあなたのことがすきで、あなたもわたしのことを好いてくれていたらきっとわたしとあなたの仲は今よりもっともっとすてきなものになっていたのかもしれない。いきなり好きだと言ってさらわれるみたいに屋上につれていかれて、こう、ぎゅってだきしめられて「僕はあなたのことがすきです。」て耳元でささやかれた。彼は見た目によらずロマンチストなんだろうか。何にせよわたしはこの人のことを知らないから断るつもりだった。「もしつきあってくれないなら僕はあなたをここから落とさなきゃならなくなります。あぁ安心して下さい万が一貴方を落とすことになっても僕も一緒に落ちますよ。」きれいに笑ってこわいこと言うから結局わたしは彼の申し出を受けてしまった。何も知らない、名前すら知らない、ただ一つわかっているのは顔立ちがきれいな癖に考えが恐ろしい事ってだけ。こんなことがあって今日でもうそろそろ半年が過ぎようとしてた。
いまだにわたしはあなたをすきになれていない。正直よくわからない。くちからは「六道くん好きだよ。」って簡単に出てくる。それは感情のこもっていない音だから、きっと、何も考えずに出て来るんだろう。わたしの口からつむがれる「好き」ていう音。これを何万回言えばわたしの気持ちは変わるのだろうか。たとえ何十万回言った後にすきだと気が付いてもあなたはその時までわたしをすいていてくれるのだろうか。

「どうしたんですか?珍しく考え事しているようですねクフフフ」

目が合うとあなたのオッドアイにつかまえられる。あぁ神様、わたしはこの人を心の底から好きになりたいです。











結局は自分の気持ちに早く素直に気が付きなさいと言う神のお告げだよ。





























僕の好きなあの子は僕を事をまだ本気で好きではないようです。クフフ、そんなこと最初から知ってますよ。しらなくて今まで付き合ってたら僕はどれだけ可哀想な人なんですか。まったく身の程をわきまえて下さい僕を誰だと思っているんですか。六道骸ですよ天下の六道骸ですよ!?これ以上僕をブジョック(侮辱の骸形。)したら許しません。まぁ僕の告白の仕方はちょっとおかしかったかも知れないけれど手に入らないモノは消したって良いでしょう?目の前にあるのに手に入らないくらいなら最初から無くなってしまえばいいんです多少の脅しくらいは必要です。だって消したくないですもの。消えて欲しくないんですよ。でも僕は苦しみたくもない。人間とはこのようなものです沢山生きてきた僕には分かります。まぁとりあえずアレですよ。半年前に貴方が僕の手中に収まって(何となく下品な言い方ですね。気にくわないけれど仕方有りません。)半年も経ったようです。時間の流れとは早いものですね。この半年であの子が何回僕に「好き」と言ったことか。偽りの音、包まれた音。あの子もそろそろ気が付いてるでしょうか、包まれている音が少しずつ本物になろうとしているのが。いや、楽しいです、そして同時にとても嬉しいですね。


「六道君だって考え事してるよ?」
「良いじゃないですかお互い様。」
「ふぅん…でもそういう六道君も好きだよ?」


ほらまた一つ、少しずつ、剥がれていく。





の気持ち




ほら早く気が付かないと大変なことになりますよオオカミが貴方の寝込みを襲いますよ頭のてっぺんから足のつま先まで食べてしまいますよ。